遊びで作ったパロ第二段 浦島太郎。
浦島 夫人
乙姫 伯爵
亀 子爵
魚たち 骸骨
子供たち メイド長
ナ:むかしむかし、ある所に浦島太郎という孝行息子がいました。
浦島は毎日海に出て魚をとって生活していました。
浦島(以下浦):あら、今日はたったのこれっぽっち?ふぅん・・・
?:勘弁してください。密輸って大変なんですよ?
ナ:・・・・孝行息子が魚をとって生活していました!
ある日、浦島が海岸へ行くと、そこでは・・・・
子供:「わ~い、亀だ!」
ここであったが、××年!これまで貴様に飲まれた紅茶の代価、払ってもらおうか、その身体でな!!
ナ:幼い子供が、木の枝で亀をつついていました。
っていうか、メイド長。本音が駄々漏れですよ。少しは控えてくださいね。
(バラララダ パララ 砂浜に銃撃戦の音が響いています。)
亀:「イタタタ」
ナ:っていうか、子爵。何余裕な顔で攻撃さけてるんですか!亀は突かれてください!
っていうか、避けてるくせに台詞読まないで!
まったく。
ナ:そんなところへ、浦島太郎がやってきました。
浦島太郎は亀を子供たちから助けてやりました。
って、夫人。早く助けてあげてください。
浦:あれに割り込めというの。無理よ無理。あんなの世界終末戦争レベルじゃないの。私はただの人間ですもの。
ナ:どうしても、ですか?
浦:えぇ、いやよ。
ナ:亀を助けたら、Aが初々しく踊っている姿が見えるんですけどね~ クフフフ
浦:「そこの子供たち、亀を虐めるのははやめなさい。」
子供:「えぇ~」
なんで止めるんですか、奥様!
浦:「ほら、これをあげるからね。」
やめないと、世界中の武器屋に貴女に売るのを止めさせるわよ、ベル?
ナ:子供たちは浦島太郎に数匹の魚を貰い、亀を虐めるのをやめ去っていきました。
・・・あらら、本気で悔しがってますね、メイド長。
亀:「助けてくれてありがとう。お礼に竜宮城に連れて行ってあげるよ。」
ナ:亀は浦島を背に乗せると、海へ潜っていきました。
浦:ちょっと待ちなさい!なんで亀のクセに潜水ボンベを!?しかも、私の分は無いの!?
亀:やだな~、僕はただの人間だよ?
浦:私だって、人間よ!
ナ:あぁ、もう。話が進まないじゃないですか。
しかたありませんね~。ほら、夫人。この飴を差し上げます。
浦:?
ナ:これは、舐めている間は水中でも息が出来るという優れもの。さぁ、どうぞ。
さぁ~仕切り直ししましょう。
ナ:亀は浦島を背に乗せると、海へ潜っていきました。
ナ:あっ、舐め終わったら効果もなくなるので、早く竜宮城に着いてくださいね~夫人!
浦:!!覚えていなさい、占い師!!
ナ:そんなこんなで、亀と浦島は海の底、竜宮城へと辿り着きました。
浦:ぜぇぜぇ・・・・・
乙姫(以下乙):だ、大丈夫か、夫人?
浦:大丈夫よ。そもそも貴方のところの占い師の・・・・・
乙:さぁ~宴会するぞー!!
ナ:あぁ、いい感じに夫人の怒りをすり抜けましたね~成長しましたね、伯爵。
乙:お前たちと長く付き合ってるおかげだよ・・・・
乙:「さぁ、浦島さん。亀を助けていただいたお礼です。存分に楽しんでいってください。」
浦:「なんて素晴らしいところなんだ。」
ナ:ちょっと、顔が引きつってますよ~2人とも。
乙:「鯛やヒラメたちの舞をお見せしましょう。」
ナ:乙姫が手を叩くと、美しく着飾った鯛やヒラメが優雅な舞を舞い始めました。
浦:ちょっと、伯爵。あの鯛一匹お幾らかしら?
乙:鯛が食べたのなら、魚屋へ行ってください。
浦:私が欲しいのは、あの鯛なの。ねぇ、伯爵。
鯛:夫人様、僕なんて食べても美味しくないですよ?
浦:いいえ。きっと、と~っても美味しいわ。フフフ
ナ:違う童話になっちゃってますよ~夫人。
ナ:そうして、三日三晩宴会を楽しんだ浦島は、唐突に家に帰りたくなりました。
浦:「とても残念だが、私はもう母のまつ家に帰らなくては・・・・」
乙:「それは・・・・。それでは、これをお持ち下さい。せめてもの礼でございます。」
浦:お礼は、鯛がいいわね~
乙:だがら、駄目です。
ナ:乙姫が浦島に渡したもの。それは黒い箱でした。
乙:「これは、玉手箱というもの。けれど、決して蓋を開けてはいけません。決して。」
浦:「分かった。大事にするよ。」
浦:そんな怪しげな、使い道もないものを渡すくらいなら、鯛がいいわ。
乙:それじゃあ、話が違ってくるでしょ!フェール、どうにかしてくれぇ~夫人の笑みが怖い!!!
ナ:はいはい。いい大人が泣きつかないで下さい。まったく、もう。
ナ:再び亀の背に乗り、地上へと戻った浦島。けれど、浜辺は記憶にない風景になっていました。
浦:「すみません。この辺りに、浦島という家は・・・?」
ナ:浦島は近くを通りがかった人に尋ねます。
村人:「浦島~?それは、もう300年も昔の人間だよ?何言ってんだ~あんた?」
浦:「何ですって?」
村人:「浦島といや~ここらじゃ有名な人間だった。間違えるはずもねぇ。なんでも、近隣の国主やらに宝を貢がせるわ、裏社会の・・・・ ゴフンッ
ナ:あぁ、何流木で殴ってるんですか!!?どうせ、本当のことじゃないですか。
浦:「そんな、私が竜宮城に行っている間に、そんなにも時が流れてしまっているなんて。」
ナ:何、普通に進めようとしているんですか・・・・ まぁ、いいか。
浦:「あぁ、どうしたらいいんだろう・・・そうだ。乙姫に貰ったこの玉手箱で・・・・」
ナ:浦島は、あけてはならないと言われた玉手箱を開けました。
すると、中から白い煙がモクモクと・・・・浦島は煙をかぶって・・・
あぁ、何さっき殴り倒した村人を盾にしているんです!?
話が変わるじゃないですか!!
浦:「さぁ、この空になった玉手箱を売って元手をつくり、財を築こう!」
ナ:そうして、浦島は国一番の大金持ちになりました、とさ。お終いお終い。
乙:って、違うだろ!!!浦島が鶴になって、どうたらこうたら、って話だろ!!
子供:さすが奥様。一生ついていきます
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