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200704130130
CATEGORY[気まぐれな貴族シリーズ]

この話、元ネタは実話です。
体験者は私の姉。
春は多いので、気をつけてください。






 

「ヘンタイの撃退方法を教えてください!!」

 

普段の彼女よりも数倍に大きな声で叫ぶように言ったユリアの顔は真っ赤に染まっていた。

逆に、Aたちの顔はユリアの言葉に顔を引きつらせたり、顔色を変えたり、手に持っていたカップを落としたりと様々な反応をし、一瞬時を止めた。
(こういうことにはフォールのおかげで慣れている彼らも、まさかユリアからそれが出てくるとは予想もしていなかった。まったくの不意打ちだった。)

 

最初に復活したのは、Eだった。

やはり、女性のほうが意外な展開には強いらしい・・・

「何か、あったの?」

そう尋ねたEは笑顔を浮かべているが、額には青筋がたっている。

「あ、あの・・・・」

 

数日前、友達の家に遊びに行ったために帰りの遅くなったユリアは一人、暗くなり始めた路地を歩いていた。

すると横道から突然、前で合わせた長いコートを羽織り、サングラスとマスクをした男があらわれ・・・・・・・

 

ピシッ

Eが手を置いていた椅子の背もたれにヒビが走る。

 

「・・・・その人、学校の帰り道とかに毎日いるんです。帰り道、変えてもいて・・・・だから、撃退方法聞いてみようとおもって・・・」

「ユリア、そういう時は男の・・・ モグァ !!」

声を荒げ、何かを言おうとしたEの口を、Bが後ろから羽交い絞めにし塞いだ。

「ナイスや、B。」

「E、ユリアさんは貴女とは違うんですから、変なことを教えないで下さい。」

まったく とため息をついて、Aをユリアに優しい笑みを向けた。

その後ろでは、Bに羽交い絞めにされたEが暴れている。

「ユリアさん。撃退方法は、マスターにお守りを貰いましょう。それで、たいていのことは何とかなりますから。それに、そのヘンタイさんは多分明日からでないから、大丈夫です。」

「本当?」

「えぇ。じゃあ、僕はちょっとマスターにお守り貰ってきますね~」

 

そういい残すと、Aは壁の中へと消えていった。

便利という理由で、厨房には望んだ部屋へと繋がる穴が壁に作られている。

それを使ったのだ。

 

 

 

 

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